もう2週間も前のことになりますが、VANS JOEL TUDOR DUCT TAPE INVITATIONAL AND FESTIVAL(以下DTI)が鵠沼海岸で開催されました。今日のBlogは日本で初めての開催となったDTIについてのレポートです。
感想を一言で言うならば「いゃー良いものみせてもらえました」です!本当に素晴らしいイベントでした。
DTIとはJOEL TUDORが招待した選手によって行われるロングボードサーフィンコンテストです。サーフィンコンテストと言ってもWSL主催のワールドツアー WLTの流れのコンペティションではなく、いかにスタイリッシュにロングボードするかを競い合うコンテストです。今回のを観ていたら競い合うというのももはや的確な表現ではないのかもしれませんが。。
ちなみにWLTの流れではないと書きましたが、今年よりWLTがDTIに寄せてきているともいえる動きもあります。昨年まではマニューバー>ノーズライディングという評価だったように思えましたが、今季からはトラディショナルなロングボーディング、ノーズライディング、優雅なスタイルも正当に評価されるようになったようです。先日のニューヨークの試合とかは本当に面白かったです。時代が変わったのを感じました。早くも話が脱線気味です・・・。言いたいのは時代が変わるところにはジョエル・チューダーが居るってことです。
でDTI会場の様子です。11/1(金)からスタートしましたが、初日から平日にも関わらず多くの観客が鵠沼海岸スケートパークに集まってきました。このイベントはすべてJT様の一声で決まるので、その日やるかどうかさえ不明なのですが。。。ちなみに前日の夜は千駄ヶ谷のロンハーマンでパーティだったので、基本的にはオフにするって話もあったのですが、期間中の波がだんだん小さくなる予想だったので引きの時間に合わせてラウンド1をやるという事になりました。
自分はCAPTAIN FINのブースの搬入手伝いで朝から会場に行っていました。準備が整った頃にこの2人が登場。
ご存知ミッチ・アブシャーとショーロクこと宮内謙至この2人がいなければこのコンテストは出来なかったという重要人物の2ショット。ミッチはDTI各イベントの裏方をまとめているのです。実質的な運営&わがままプロサーファーをまとめる兄貴といったところでしょうか。ショーロク君はもちろんここがホームブレイクなので、ここでの開催に向けて様々な調整をしてくれたようで・・・ごくろうさまでした。
ビーチにはロングボードのコンテストでは観たことのないくらいの大勢の熱心な観客が押し寄せていました。天気は期間中ずっと快晴で最高でした。波がもう少しあったらな~と思っていましたが、「普段の湘南って感じのコンディションで彼らがどんなサーフィンを魅せてくれるのか楽しみ!」というポジティブな声も多く聞こえました。
自分は初日、2日目、最終日の3日間会場に通ったのですが、望遠レンズを忘れてライディングの写真があまり良くないのですが、なんとなく雰囲気伝わる写真を載せてみます。
初日は男女のラウンド1(クォーターファイナル)8ヒート、2日目にはセミファイナル~ファイナルまで行いました。波情報では2日目の方が波高が小さくなるという予報だったのですが、実際は波が上がるというミラクルが!ジョエルは何度もMICHIAKIのおかげだ~と言っていました。MICHIAKIとはこのブログでも紹介させてもらったことのある石田道朗さん(故人)のことです。初日が終了した金曜日の夜には藤沢のCALIFORNIA GENERAL STOREで石田さんを偲んでのパーティが行われ、みなで良い時間を過ごしたからの発言だったのだと思います。自分も初日は搬入~試合を全て観戦~BRINEに戻って仕事~夜藤沢へとかなり激しく移動しましたが、移動した甲斐がある良い時間を過ごせました。
なんかいろんなことがありすぎて話があちこちに飛んでしまい・・・すみません。。
ライディングはこんな感じでした。多くの方がインスタグラムとかで動画をアップしていたので、すごさは動画で観てみてください。
ハングヒールは当たり前?!
前か後ろか分からない?!アンディ・ニーブレスのハングヒール。トリッキーなライディングに注目が集まりがちなアンディですが、トリッキーなことをしていてもテイクオフからプルアウトまでスピード、流れが途切れず、波を完璧に使っているのが感動的に素晴らしかったです。もちろんここに来ている選手は皆そんな感じですが、特にファイナルに残った4人はこの日の波と完璧にダンスしているようでした。
ハワイのカニエラ・スチュアート&カリフォルニアのザック・フローレス 共に18歳!全く違うタイプのような気もしますが末恐ろしい2人です。この世代を代表する2人になっていくのでしょう。
この1本も前半はカニエラのハングテンしながら完璧にボードコントロールしてずっとノーズにステイするのに目を奪われ、最後はタンデムからザックがノーズファイブって・・・。BRINEのインスタグラム、FBで動画観てください。
ヒート表もカッコいいです。
ちなみにDTIは毎回ポスターとかのデザインを有名なアーティストが手掛けるのですが、今回のアートワークはCHRIS JOHANSONでした。クリス・ヨハンソンについては DVD BEAUTIFUL LOSERS にも登場するので再度チェックしてみてください!こうゆうところもいちいちニクイのがDTIです。さすがJOEL TUDORとVANSって感じです。
ファイナルを見守るJOEL。観客の数が凄いですね!しかもみなサーフィンにくぎ付けで各ヒート集中して観ていました。
自分も最前列で観てましたが、隣がサンオノフレ~南カリフォルニアの選手&お友達の皆さんで、ビール飲みながらの盛り上がり方が半端なかったですw選手もかなり良い感じで飲みながら楽しくやっていました。
で表彰式もこの盛り上がり。
MENS
1.ANDY NIEBLAS
2.KAI TAKAYAMA
3.KANIELA STEWART
4.JUSTIN QUINTAL
WOMEANS
1.HOLOLUA BLOMFIELD
2.HALLIE ROHR
3.KIRRA SEALE
4.SIERRA LERBACK
という結果でしたが、ファイナルは本当に素晴らしいサーフィンで観ていたみんなは目がハートになっていたことでしょう。
女子の2位ヘイリー・ローはBRINEでも展開しているアパレル SAN ONOFRE SURF CO.のスタッフです。4位のシエラ・ラーバックはご存知CATCH SURFで唯一女性サーファーでシグネチャーモデルをだしているサーファーです。この2人はこの後に行われた展示会にも来てくれたので、そこでも再会しました。本当に良い娘たちでした(親目線w)
ヒート終了後にもみんなサーフィンしていて、目が離せません!一緒に入るか、ビーチでじっくり観るか迷うところでした。
YUTA SEZUTSU & JOEL TUDOR
こんな感じで参加しているサーファーがみな楽しんでいるのが最高でした。なんか彼らがとてもよい空気感を残してくれたおかげで、試合終了後とか最終日とかの海の中もいつもと違う感じの良い雰囲気を感じました。それが本当に良い感じで「やっぱりサーフィン最高だな~」と帰り道もにやけながら帰ったくらいですwww
自分としての総評です(何様って感じですみません)。
DTIは最高なのは間違いありませんでした。最高な点を挙げてみます。
1.参加選手が若い!
DTIにはたぶん意図的に若い人を中心に招待しているようです。20代が中心ですが、10代も多いです!今回優勝したアンディも20代前半、DTIでもWSLでも優勝経験のあるカニエラは18、ホノルアちゃんは20歳。そんな若い世代がロングボードをクラシカルに、そして自由な発想で超ハイレベルにコントロールして乗る、というのがカッコいいというのを魅せてくれました。
(自分も加担していますがw)昨今はサーファーの高年齢化が進んでいます。日本は特にロングボード=親父の乗り物というイメージでとらえている方が多い気がしますが、そうではないんです!ロングボード本当にカッコいいです。
2.サーフィンが上手すぎる!
初めにも少し触れましたが、先日のニューヨークのWSLでは今回のDTIのファイナリストでもあるカニエラ・スチュアートとホノルア・ブルムフィールドが優勝しました。DTIでもWSLでも勝てる実力があるというのが証明されているので、文字通り世界最高峰のロングボーディングが観られたということです。
3.そんな若くてサーフィンが上手すぎる選手たちが笑顔で楽しみながらサーフするのが最高!
本当にみな楽しんでサーフィンしているのがやはり最高でした。参加している選手たちがお互いをたたえ合って、コンテストなのにみな楽しんでいるのがサーフィンっぽくて最高でした。
来年に迫った東京オリンピックでサーフィンが正式種目としてスタートするというこのタイミングの日本で、それとは真逆なコンテストが開催されたことに何かを感じずにはいられません。これもジョエル・チューダーの意図なのでしょうか??
スポーツの側面以外にもいろんな側面があるのがサーフィンの魅力ですからね~。ビール飲みながらのサーフィンもあのレベルで魅せつけられると、ぐうの音も出ません。※よいこは決して真似しないように!飲んでいても超ハイレベルでボードコントロールできる人たちの話です。
まったく当たり前の意見ですみません。。でもその通りでした。
これからこのイベントの影響がいろいろ出てくると思います。良い方向に向かってくれることを切に願います。
影響されやすい(自分w)方も多いと思うので、自分への戒めとしてもちょっとばかりうるさいことを書いておきます。
前乗りとシェアウェイブは違います。ハングヒールをすることがサーフィンの目的ではありません。ノーリーシュでサーフィンしろってことでもありません。
視野を広く、お互いを尊重して波乗りする。周りも含めて楽しく、スマートに。自分のボードを完璧にコントロールするべく精進して、高レベルの自己満足を得る。サーフィンは自由だ!全ては自己責任。といったところでしょうか。自分はロングボードをもっと練習すると決めましたw みなさんもぜひ。こんなにカッコよくて楽しいサーフィンってないですよ。波小さくても楽しめるから日本にはピッタリだし。
このコンテストでジャッジをしていた池田潤氏も「サーファーとして、ロングボーダーとしての所作を参考にすべきだ。」と言っていました。まさに所作ですよね。
長くなりすぎて訳の分からない方向になってしまいました。もうこの辺にしておきますw
ロングボードも含めてサーフィンが大好きな自分にとっては夢のような4日間でした。その前後も含めると2週間ばかり夢のようだったとも言えます。バタバタすぎて良く覚えていませんw DTI直前に行っていたCA TOURのBlogも書かなくては、というのは重々分かっているのですが、まずはDTIについて書かねば~と思い、思いつくまま書いてみました。乱文、生意気な意見失礼いたしました。
VANSさん本当にありがとうございました。今までもだいたいそうでしたが、これからもVANSしか履きません!
<おまけ>
BRINEの系列店でもある大阪のSOUTH SWELLのスタッフでもあるアーティスト IKI君もブースを出していて、DTIにちなんだアートを制作していました。ちなみにダクトテープはアメリカのホームセンターで売っている銀色のガムテープのことです。サーフボードのリペアが面倒な人はこのテープを貼ってとりあえずサーフィンしてしまうとかの使い方もあります。
IKI君、実は海外のサーファーに超人気あるビッグなアーティストなんです。。
「最近DTIに出場している選手の多くが使っているあのボードは何?」と思っていたところ、DAVID ARGANDAがサーフボードを売りたいとのことだったので、弊社社長が購入、最終日に乗らせてもらいました。
なかなか難解な乗り味でしたが、ノーズに長い時間ステイできるような構造が特徴的でした。今回のDTIでもファイナリストの半分がこのボードを使っていたので、自分も気になっていましたが、チェックできてよかったです。実物を見たい方はしばらくは鵠沼のTRIM OFF に置いてあるとのことですので、海帰りに寄ってみてください。
PHOTO: @tanner.1919
シエラちゃんモデルの来季のCATCH SURFにもちゃっかり試乗。
PHOTO: @tanner.1919
CAPTAIN FIN 主宰のミッチ・アブシャー
アレックスはちゃんとCAPTAIN FINの自分モデルを使っていましたw
キャプテンフィンはやっぱカッコいいです!