今回のBlogは新しく取り扱いをスタートしたANDERSON SURFBOARDS(アンダーソンサーフボード)の紹介です。
アンダーソンサーフボードをシェイプするスコット・アンダーソンはカリフォルニアマリブ界隈では長きにわたり非常に評価の高いシェイパーです。アンダーソンブランドも30年以上展開していますが、最近ではそのシェイプ技術の高さからその他ブランドのシェイプを任されることも多いようです。ハルで有名なグレッグ・リドルのリドルデザインサーフボードのシェイプを全て任されているということでその評価のほどが分かるかと思います。エッジボードの研究を行うA.P.E.(アンダーソン・プットナム・エンジニアリング)のシェイプでも有名ですね。
そんなアンダーソンですが、何故か日本での認知度はそれほどないようで・・・、あまり入ってきていないようです。ポッと出ではなく実績のあるシェイパーで、前から気になるモデルもあったので、この夏に試乗用をお借りしてしばらく乗り込んでみました。
試乗したのはカリフォルニアでも「最高のノーズライダーボード!」と大絶賛の声を聴くことも多かったジョシュ・ファーブロウのシグネチャーモデル”FARBEROW 2″です。
ANDERSON SURFBOARDS FARBEROWⅡ 9’5″ × 23 1/4 × 3 1/16 248000yen(+tax)
アンダーソンのロングボードを代表するのがこのファーブロウ2です。ファブロウ1を改良してより様々なコンディションにもフィットするようにしたのがファブロウ2とのことで、厚さが3以上、幅が23以上あるような厚め幅広のこれぞノーズライダーというシェイプですが、薄めのレール&キックテールでターンしやすいのも特徴です。
しっかりとした重さもあってテイクオフの滑り出しも良く、安定感は抜群、ゆっくりした波でのノーズライドも非常にしやすい印象でした。4歩歩いてもあと少し足りなくてノーズに辿り着けないことの多いちょっとヘタレな自分でもノーズまで行きやすいのが驚きでしたw
一方、しっかりした波でもレールが入るので、ちょっとサイズがあっても安心してパシッとサーフィンできる感じが気持ちよかったです。面がそこそこ綺麗ならムネカタサイズでもばっちりでしたが、ロッカー少な目で幅広なのでオンショアの時は良くなかったです。まあそんなときはロングボード自体が向かないのですが。
海で会った何人かのお客さんにも試乗してもらったのですが、皆ニヤけてパドルバックしてくるほど好感触だったので、ややこしいクセのあるボードというわけでもなさそうなのでその辺はご安心を。
ということで、こんな感じのロングボードらしいロングボードはやっぱり良いな~と。ノーズライドを含めてシングルフィンのロングボードをじっくり乗り込みたい人には間違いない1本となると思います。
ANDERSON SURFBOARDS FARBEROWⅡ 9’7″ × 23 1/4 × 3 1/16 ※こちらはSOLD OUTとなりました。
ジョシュ・ファーブロウといえば何といってもこの写真です!
このブログではおなじみの竹井達男氏の写真集”AUTHENTIC WAVE”54、55ページに掲載のこのボトムターン!まさにKING OF MALIBU に相応しい迫力です。自分のイメージでは凄い大きい人なのかと思っていましたが、実際にはかなり小柄な方らしいです。で、このターンです。。
アンダーソンサーフボードのもうひとつの代表モデルはやはりマリブといえばのマーシャル兄弟のシグネチャーモデル!
ANDERSON SURFBOARDS BROTHERS MARSHALL MODEL 9’9″ × 23 1/4 × 3 1/8 258000yen(+tax)
基本的なシェイプはファブロウに近いですが、ノーズがさらに丸く、テールは少し絞ってあります。これもノーズライドスペシャルといえるシェイプですが、小さいスクエアテール&薄めのレールでトリッキーなターンも可能な感じがより強くなっています。
いろいろ奇抜なことをやっている派手な人?!みたいなイメージのマーシャルブラザーズですが、サーフィンの上手さは「マリブで一番うまい!」といわれるレベルで、ジョエル・チューダーのDUCT TAPEにも招待されるほどです。そのマーシャル達がずっと乗っているのがこのアンダーソンなので、サーフボードに対する信頼も絶大なのでしょう。
前出のauthentic waveの中にマーシャルブラザーズのチャドの写真(135ページ)もありました。これも素晴らしいですね~
どちらのモデルもフィンはCAPTAIN FIN BROTHERS MARSHALL 9.75とか長目のフレックスフィンがバッチリだと思います。その上でノーズライディングにフォーカスするにはピボットフィンを使うのがおススメです。
カリフォルニアでもサンディエゴエリアとLAエリアはまた違うノリで、サーフボードの傾向も変わってきます。アンダーソンは以前から気になるシェイパーだったので、定番のモデルを中心に今後の動向もチェックしつつ、良いものがあったらまたこのブログで紹介していきます。
気になる方はぜひ実物を見に触りに来て下さ~い。