今日は短めのロングボードを3本紹介します。
ロングボードとは9フィート(274.3cm)以上である。というのはあくまでも大会に出る際のルールで決められたサイズであって一般的な基準でありません。ロングボードのようなシェイプのサーフボードはロングボードというのが自分の認識です。ロッカーが強くて薄くてショートボードのように動く9フィート以上のサーフボードは、とても長目のショートボードって思っています。(大会にでない人で)ショートボードみたいによく動くサーフボードがお好みならサーフボードを短くするのをおススメします。高級なフグのから揚げを食べて「鶏肉みたいでおいしい~」と喜ぶ人は鳥のから揚げを食べていればよい、と友人の釣り師が言っていたことを思い出します。
また話がそれましたw。
シングルフィンの長くて重いロングボードに乗る楽しさは他の何でも味わえないのでそれはとても価値のあるサーフィンといえますが、取り回しになかなか苦労することも事実です。普段のサーフィンで楽しむための選択肢として、9フィート以下のサイズのロングボードというのも面白い選択かと思います。
クラシックなシングルフィンの乗り味が好きだけど・・・
①ターンがうまくできない、
②車に積めない
③家に入らない
④駐車場から海まで重くて運べない
・・・などなど、これらに当てはまる方には特におすすめです。ってことは、ロングボードの優雅なサーフィンにあこがれるけど取り回しが大変だから細薄にしないと・・・思っている女性のみなさまにもおすすめです!
ミニロングボードってカテゴリーがあるわけではありませんが、響きも良いのでミニロングボードと呼んでみます。
現在数本の在庫がBRINEにもあるので、それを紹介します!
左:BONNEVILLE(ボネビル)はご存知ミッチ・アブシャーのシグネチャーモデル。センターよりややテール寄りにボリュームのあるソフトなピグシェイプ。ほとんど黒に見えますが、ダークグリーンのピグメント、サンドフィニッシュとかなり渋めのカラーがかっこいい。
中:WEST SIDE(ウェストサイド)はノーズが細く、テールよりにボリュームのあるいわゆるピグシェイプの人気モデル。細いノーズでターンの操作性があがるのでクラシックな雰囲気ながらターンはしやすい。
右:DAIZE MODEL(デイジーモデル)はその名の通りデージー・シェーンのシグネチャーモデル。デイジーは初期のROXYガールとして女性サーファーのアイコン的存在でしたが、実はロングボードのワールドチャンピオンにもなったことのある実力の持ち主。女性らしい優雅なロングボーディングは00年代初めの世界中の女性ロングボーダーの憧れでした。今はハワイで子育てをしながらサーフィンしているようで、たまにインスタや動画で素敵なサーフィンライフを垣間見れます。
クリステンソンのシングルフィンロングボードの基本的な要素を使い(全体的にはロッカー、レールの感じなどは短めのCC SLIDERに近い感じ)、幅は絞らず安定感をキープし、レールの厚さでボリュームを調整、体重の軽い女性でも乗りやすいように操作性を向上させている。
デイジーモデルのディケールはアンドリュー・キッドマンの名作サーフムービー”GLASS LOVE”のオープニングで出てくるディジーのシルエット。このオープニングはとてもかっこいいので、まだ観てない方は必ず観てください。泣きそうなほど感動的です。
もちろんBRINEに売っています!
大好きなデイジーの話になるとまた激しく脱線しそうなのでこの辺でw
テイクオフは長いロングボードと全く同じとは言えません。やはり短い分テイクオフが遅くなるかもしれませんが、気になるほどではないはずです。上手く波にフィットさせられればほとんど同じようにできるようになると思います。
なにより面倒をみてあげなくてはいけないレールが短くなるので、ターンは楽になります。実際波が小さくなるとサーフボードを動かせるスペースも小さくなるので、短めのボードの方が動かしやすいという側面もあります。
そして、ノーズライディングも楽しめます。何しろノーズが1歩分くらい近いので、今までノーズまで1歩足りなかった方でもノーズまで行きやすいといううれしいところもあります。
いろいろ書きましたが、要するにサーフィンは極私的な自己満足の遊びなので、誰かが決めた基準なんか気にせず、本当に良いサーフボードで一番楽しくできれば良いってことですから。自分にピッタリの相棒と存分に楽しんでください!
ではまた。