CHRISTENSON SPEED MASTER

CHRISTENSON SPEED MASTER

吉岡雅晴

クリステンソン2025年の新作、新しいグライダー”スピードマスター”の紹介です。

もともとクリステンソン本人は長いレンジのサーフボードはグライダーが一番好き!と言っているほど、シェイパーの思い入れが強いのがこのグライダーのカテゴリーです。クリスのグライダーはクリスクラフトというモデルになりますが、今回紹介するスピードマスターはクリスクラフトよりも短めがメインとなるミニグライダー的な位置づけになるモデルです。

クリスクラフトは基本的には9'6"以上の長さからで、10フィートオーバーがメインのサイズになります。一方、スピードマスターは8'10"~10’6" のレンジで、9フィート前半くらいがメインのサイズとなるようです。今までは9'6"以下でグライダー系のサーフボードが欲しいというリクエストにはミッドレングスのC-BUCKETかULTRA TRACKERで9フィート台を対応していましたが、スピードマスターはよりグライダー的な要素を持つ短めグライダーとなります。 短めということで軽くもなるので、重量感のあるグライドというところではクリスクラフトにはかなわないものの、パドルし始めの動き出しの良さ、ターンの軽さ、扱いやすさがスピードマスターの魅力です。


一目でわかるアウトラインの美しさ!C-BUCKETとも異なりますが、ピンテールに繋がる曲線が最高です!  

 

ロッカーは強すぎることはないですが、しっかりノーズロッカーあります。  

 

基本的にはシングルフィン仕様ですが、クリステンソンのお気に入りはグラスオンのトライフィン。自身の為にシェイプしたテストボードはトライフィンでした。  

クリステンソンのパーソナルの9'2"トライフィンがテストボードとして日本に送られてきたので、この夏はこのスピードマスターに乗り込んでいます。当初はサイズがそれなりにある時には想像通り最高!小波には少しボリューム足りなくて不安定を感じていましたが、慣れて来たら小波でもテイクオフはやく、ターンもバシッと決まるのでなんだかんだでこのモデルの登場回数が増えているのが現状です。 特に南風がオフショアになる某所で今思い出してもにやけてしまうような波を何度か楽しめました。一番沖からテイクオフ~途中深くて厚くなってしまい繋げないようなセクションもズドーンと抜けて~インサイドセクションもフィンが当たるところまで止まらないほどのロングライド・・・最高です!  

ミッドレングスに乗り込んだ方なら共感してもらえると思うのですが、「ミッドレングスを長くすると更に気持ち良い!ということで8フィート台まで長くしてみた!」というのの先にあるのがこんなモデルなのかもしれません。 ノーズ幅の広いノーズライダー系のロングボードではちょっと苦労するサイズのある波、掘れた波、トリッキーな波、だけど短いボードではなかなか乗れない、乗ってもつながらない、なんて時にも使えるので、一般的には人気のあるカテゴリーとは言えませんが、実はとても使える&最高に楽しい乗りものなのです。  

スピードに人一倍こだわりのあるクリスが”スピードマスター”と名付けたモデルです。ぜひチェックしてみてください!  

YOUTUBEにもアップしました。撮影時はほぼ乗り始めたばかりで波もあまり良くなく、上手く乗りこなせていない感が満載wですが、クリステンソンライダーの笹子夏輝プロのライディングもあるので、ぜひYOUTUBEもご覧ください! 

     

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