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カリフォルニアでのサーフボードのブランクス不足からの大幅な納期の遅れが発生していてなかなか入荷がままならないクリステンソンサーフボードですが、「オーシャンレーサーのブランクスなら何本か確保できた!」と連絡が入り、急遽シェイプしてもらった分がまとめて入荷しました!

そこで今一度、あらためてOCEAN RACERについて書いてみたいと思います。
オーシャンレーサー ミニシモンズ クリステンソン サーフボード ブライン サーフショップ christenson

 

見ての通りのいわゆるミニシモンズです。

ボブ・シモンズさん(1914~1954)が50年代に流体力学、航空力学などを駆使してサーフボードをより速くするべく制作したデュアルフィンシモンズ。2000年代になってサンディエゴのリチャード・ケンビン氏によるプロジェクト”ハイドロダイナミカ”で深堀りされて、シモンズのレプリカが制作され、それの副産物でいわゆるミニシモンズができた(ボブ・シモンズさんはここまで短いサーフボードは作っていなかった)というところから始まっています。

初めてハイドロダイナミカのミニシモンズ ジョー・ボーゲスシェイプ 4’10″のEPSを静波JACKのCHOさん(ハイドロダイナミカを日本に伝えた人!)にお借りして乗った時の衝撃は未だ忘れられません。。その後、多くのシェイパーによりミニシモンズ型のサーフボードが作られるようになり、いつのまにかサーフボードの1カテゴリーになるほどになりました。

多くのミニシモンズが作られるようになると、当初のミニシモンズのコンセプトは薄れ、パクリのパクリみたいな感じで新しい解釈になっていってしまったようなところも多々見られました。改良されより良いものになっていくのは素晴らしいですが、こねくり回して・・・なサーフボードになってしまうのは非常に残念です。。。特に、短くてもボリュームたっぷりでテイクオフがはやい!みたいなところにフォーカスしてボテッとボリューム多すぎ&バランスが悪いというパターンで一番の魅力であるスピードと軽快な動きが損なわれているものが多いような気がします。それらはもはやミニシモンズでもないような・・・

 

そんな流れでややぼってりの方向にあるミニシモンズですが、クリステンソンのオーシャンレーサーは絶妙なボリューム感で、テールも厚すぎず、ミニシモンズとしてはシャープです。かといってテイクオフが遅いなんてことはありません。「テイクオフのはやさはリッター数ではないのだよ、ははははは・・」と赤い彗星のあの人もいっていたとかいなかったとか。

また脱線しかけたので軌道修正しますw

クリステンソンの乗ったことのある方ならお気づきかと思いますが、とにかく速いです。テイクオフもですが、そのあとの走りが速いです。オーシャンレーサーも分かりやすくその特徴が感じられます。特にオーシャンレーサーは波の表面を滑っていく感覚がスルスルしてて病みつきになる人多数です。よく”スケートボードみたいな”と例えられることも多いですが、ただのスケートボードではなくて”良いベアリングを付けたスケートボードみたい”というのが正しいです。

 

この形状の場合、波のパワーが無い時にはその才能をいかんなく発揮するというのはイメージ通りなのですが、どうしても波のパワーが出てくるとテールのボリュームが大きすぎて押さえきれないというデメリットも出てきます。オーシャンレーサーはテールがやや薄めにシェイプされているのと、特徴的な深いシングルコンケーブと合わせてテールの角がかなり使えます。フィッシュテールほどではないもののえぐるようなターンも可能で、ややサイズのある波でも悪くないです!デイリーな日本の波だったら、メインで使うのもOKだと思います。
オーシャンレーサー クリステンソン サーフボード ミニシモンズ ブライン サーフショップ 

クルクル小回りが利くのでオンショアのぐちゃぐちゃの波でも大活躍します!面ツルの良い波でももちろん最高ですが、面ツルで調子よいのは当たり前、オーシャンレーサーは面が悪くても面白いのがまた最高です。
夏の午後、少し面がざわついた柔らかい波とかこれで決まりですね~。

 

長さは出来るだけ短いのが面白いです。5’0″~5’3″がど真ん中サイズで、短いのが好きな人は4’11″、少し長くても5’5”くらいまでにしておいた方が良いと思っています。もっと長目にして最速のテイクオフ~のんびりと楽しむという使い方ならそれもアリですが、オーシャンレーサーらしいキビキビした軽快な動きを楽しむのなら短めがおススメです。普段ショートボードに乗っている方、短いのに抵抗の無い方はぜひ5台前半で乗ってもらいたいです。

 

オーシャンレーサーの模範演技はやはりこの人!スターリング・スペンサーです。こんな感じで楽しんでください。

 

 

今回の入荷は以下の4本、
オーシャンレーサー クリステンソン サーフボード 正規輸入 ブライン サーフショップ christenson brine ocean racer
CHRISTENSON SURFBOARDS  OCEAN RACER
・5’0″ × 20 1/2 × 2 3/8    209200yen(+tax)

通常のPUですが、オーシャンレーサーはテール部分にストリンガー入っていない特別仕様のフォームを使用しています。テールがねじれて戻るのを狙っています。

 

オーシャンレーサー ミニシモンズ クリステンソン サーフボード ブライン サーフショップ christenson
CHRISTENSON SURFBOARDS  OCEAN RACER VARIAL FOARM  239200yen(+tax)
・5’1″ × 20 3/4 × 2 3/8
・5’3″ × 20 3/4 × 2 3/8
・5’3″ × 21 × 2/3/8

 

こちらはVARIAL FORM使用です。以前のBlogでも紹介しましたが、VARIAL FORMは通常のフォームに比べ25%軽量で30%強い、PUに近いフレックス性、その性能が長持ちする、という新素材です。フレックスをPUに近づけているということですが、ストリンガーが無く全体的にしなるので乗り味はしなやかです。しなやかにしなって戻る感じが他にない気持ち良さです。特にシャキシャキ動く短いFISHとかOCEAN RACERにはバッチリ合います。何故かテイクオフもはやくなる印象です。
バリアルフォームのデメリットといえば、一つは価格です。材料費が一気にあがるので通常のPUよりも3万円ほど高くなってしまいます。もうひとつは(我々には関係ないのですが)シェイプするときに臭いらしいです。それでクリステンソンも一時シェイプを止めていましたが、乗り味はやはり良いので最近また少しづつシェイプしているようです。。
クリステンソン サーフボード オーシャンレーサー ミニシモンズ ブライン 正規輸入 バリアルフォーム
ストリンガーレスのボードによくあるサインがレール際に寄っているのがマニア心をくすぐります。サインでかめなのも!

 

ということで今回はオーシャンレーサーを再び紹介してみました。とにかく他にない面白いモデルなので、なにか違うタイプに乗ってみたいという方、前に乗ったミニシモンズはイマイチだったけどまた乗ってみたい、小波でも楽しい短いサーフボードが欲しい、なんて方はチェックしてみてください。

オンラインにもアップしてあります↓↓↓
https://brine.official.ec/categories/4438041

 

お気軽にお問い合わせください。

 

 


 
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