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いまさらですがミッドレングスって何?というところについて少し触れときます。ミッドレングスと呼ばれるサイズは文字通りロングボードでもショートボードでもない中間の長さのボードを指します。昔からこの辺のサイズのボードには名前が明確で無かったところでもあります。昔、ファンボードとか言ってましたね。ファンボードってなんでしょう?w
ファン=「楽しい」という意味なら間違いなく”ファン”なボードであるのは間違いないのですが・・・
たぶんファンボードと言っていた時期はショートボード全盛期で、ショートボードに乗れない人のための初心者用ボードなんかの意味で使っていた人も多かったのではないでしょうか。とすると、ファンボード=今のミッドレングス ではないのは間違いありません。

 

歴史的には67年くらいからはじまったショートボードレボリューション(ロングボードからショートボードにかわる激動の時代)の中で6フィートほどのショートボードに落ち着くまでの変換(トラジッション)期の間に実験的に出て来た中間のサイズのボードなのでトラジッションボードという呼ばれ方をすることもあります。
(いろんな人によく言っていますがw)このショートボードレボリューションを理解すると現在あるいろんなサーフボードの理解がとても深まります。まずはこちらのDVD”GOING VERTICAL(ゴーイングバーティカル)”をご覧になっていない方は観てみてください。
GOING VERTICAL DVD
オンラインでも購入できます→ http://brine.shop-pro.jp/?pid=102129449
とても面白いドキュメンタリーです。単純に面白いので映画として観るだけでもよいですが、更に興味を持ったら、70年代の作品を観ていけば良いかと。BRINEにもいつくか揃えていますので、ご相談ください。


話が脱線しましたw
で、ミッドレングスです。そのショートボードレボリューションの時代はどんどんバーティカルに動かせるように改良されていったので今でいうミッドレングスのサイズレンジが研究されつくしたという感じでもないと思うのですが、90年代末~00年代前半ジョエル・チューダーがHPDライダーの最後くらい~自身のSURFBOARDS BY JOEL TUDORブランドの立ち上げのタイミングで70年代のサーフボードを研究し尽くして復刻したところから、最注目されるようになったと記憶しています。

 

そんなミッドレングスですが、最近とても注目度が上がっています。ポイントは”大人な”サーファーに人気という事です。もう何年も散々サーフィンしている”大人”サーファーの方が「いろいろなサーフボードに乗ったけどこれくらいが一番楽しい!」ということで選ばれることが多くなってきています。それなりにサイズがある波、トロくても大きなフェイスがある波で大きなラインでサーフする、クルージングするというのが最高というのに気が付いてしまった方が増えてきたということですね~。もちろん浮力があるので、乗りやすいという要素も大きいと思います。

 
入口は以下のパターンが多いようです、
1、ロングボードメインのサーファーの大きな波でのターン用として
2、ショートボードメインのサーファーのパワーの無い波で使うボードとして
というほとんど正反対の用途で同じサーフボードをチョイスするというところが面白いです。要するに大きくても小さくても遊べるってことです。

 

サイズの定義はロングボードと違って大会の基準もないので、あいまいではありますが無理やり考えてみます。
シェイプのコンセプト等もいろいろあるので、やはり一概には言えませんが、だいたい6フィート代後半~7フィート代~8フィート前半くらいのボードを言っていることが多いようです。なんとなく6’6″くらいまではショートボードのコンセプトでシェイプされているものが多い気がしますが、6’8″くらいになってくるとミッドレングスなコンセプトになっていくような・・・そんなイメージです。

 

実際のボードをみてみると・・・

CHRISTENSON OSPREY, NAUTILUS, FLAT TRACKER

左:OSPREY 6’6″ , 中:NAUTILUS 6’6″ , 右:FLAT TRACKER 7’0″

6’6”位だとショートボードの延長の要素が多いと思います。より動かしたい方はこのくらいで良いかもしれません。7’0″くらいからいわゆる今どきなミッドレングスの求める感じになっていくものが多いと思います。

 

DYER BRAND APACHE , CHRISTENSON C-BUCKET

左:DYER BRAND APACHE 7’10” , 右:CHRISTENSON C-BUCKET 8’0″

このあたりの7フィート代がもっとも中間的でミッドレングスの真ん中でしょうか。のんびり大きなターンをする長さです。

 

mini longboard christenson dazie shane model , california pin

左:DAIZE 8’8″ , 右:CALIFORNIA PIN 8’8″

こんなのもあります。これは長さとしては8フィート代ですが、ミッドレングスというよりはミニロングボードといった方が良いですね。コンセプトはロングボードのままなので、やはり長さはともかくロングボードですね。

 

christenson FLAT TRACKER 9'6"

FLAT TRACKER 9’6″

じゃあこれはどうしましょう?一番上の写真の右と同じFLAT TRACKERというモデルですが、長さが9’6″とロングボードの長さです。これはコンセプトはやはりミッドレングスなので、”長いミッドレングス”と呼んだらよいでしょうかw

まとめるために書いてみたんですが、なにがなんだか・・・むしろ混乱させてしまいましたか?
勢いでここまで書いてしまいましたが、結論は・・・
「カテゴリーは関係ありません。楽しいサーフボードに乗りましょう!」ってことなんです。

 

現在は、60年代のロングボードからショートボードレボリューション時代のトラジッションボード(いわゆるミッドレングスを含め)、そして80年代以降の様々なショートボードが一回り全て復刻している時代です。サーフボードは選び放題なので、好きな感じのサイズ、自分の波乗りスタイルに合うタイプ、いつもの波に合うもの、自分の美意識にあうかっこよいもの・・・いろいろなことを考慮して選びましょう。

ただ問題はミッドレングスのサーフボードはショートボード、ロングボードと大会に勝つためにボードが開発されていくようなことがないカテゴリーなので、開発はシェイパーさんやメーカーによってはかなり差があると感じます。ショートボードの延長、ロングボードの延長で作られたボードはやはりイマイチかと。ミッドレングスのモデルとして、意味のあるシェイプになっているボード、そして買うのに値するかっこいいボードを選んでください。
そのためのお手伝いはBRINEでばっちりさせていただきます!

 

かなり長くなってしまいました。。。最後までお付き合いいただきありがとうございました。続きはお店で話しましょう~。


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