BRINEで今年より取り扱いをスタートした”FURROW SURF CRAFT(ファロウサーフクラフト)”の紹介です。
シェイプするのは”Chirstine Brailsford Caro(クリスティーン・ブレイルズフォード・カロ)”。カリフォルニアでも数少ない女性のシェイパーです。名前をみてピンと来た方もいるかと思いますが、あのマンダラ(https://mandalacustomshapes.com/)のマニーさんの奥様です。最近ではAxxe Classic のコラボレーターとして、ウェットスーツのモデルも出ているのでAxxe Classicのカタログで見たという方も多いのではないでしょうか。
夫婦そろってシェイパーというのも珍しいのですが、注目したいのはそこではなくて、シェイプです。このブランドを扱うきっかけになったのはクリステンソンから「女性のシェイパーで一番うまい!」とお墨付きで紹介されたことです。現在はクリステンソン&ムーンライトグラッシングの工場内でシェイプ(マニーさんとシェイプルームをシェア)しているということもあると思いますが、クリスが他のシェイパーを褒めるというのはあまり聞いたことがないのでwかなりの実力ということなのでしょう。
取り扱う前からアウトラインというか造形の美しさが気になっていたのですが、実物を見て触ったら、本当にきめ細かく削り出されたシェイプにグッときました。美術大学でアートを学んでいて、イラスト、彫刻、陶芸なども得意とするということも納得の造形美です。
初めてのシェイプは2012年とのことなので、まだキャリアは長くはないものの、非常に感性を刺激されるシェイプだと感じました。今後がますます楽しみなシェイパーです。
1本1本完全にハンドシェイプ、ブランクスなど材料も全てMADE IN CALIFORNIAのものにこだわり、もちろんムーンライトグラッシングでラミネートされるということで 100% MADE IN CALIFORNIA, BY HAND というこだわりのブランドです。
https://www.furrowsurfcraft.com/
そんなファロウですが、まず自分が気になったのはLABYRINTH TPH(TPH=トライプレーンハル)というミッドレングスのモデルです。テール寄りにボリュームのあるピグ形状なのですが、アウトラインが非常に美しいのと、他にはなかなかない個性的なシェイプ。様々なモデルがあるのですが、全てを一気に理解することはできないので、先ずはこのLABYRINTH(ラビリンス)から取り扱いをスタートすることにしました。
FURROW SURF CRAFT LABYRINTH TPH 7’4″
イメージは60年代後半~70年代前半にウェイン・リンチが乗るショートボードレボリューション期のサーフボードとのこと。名作サーフムービー”EVOLUTION”のパッケージのあのウェイン・リンチです。
トライプレーンハルということでハルベースではあると思いますが、ボトムのシェイプはそれほど極端なことはなく、フラット~薄めに色々なシェイプが組み合わされています。(ここもコンディション選ばず乗りやすい秘密かも。)
女性のシェイパーということで女性サーファーに人気があるのも事実ですが、サーフボード好きのおじさま達もかなり注目しているようで、インスタグラムで紹介してから何人かのサーフボード好きの方々の来店もありました。チェックしてくれた方は皆、目がハートになっていましたw
ということで早速7’4″を試乗用として乗ってみました。
最初に乗った日はヒザ~モモの小波でしたが、想像以上にテイクオフがスムーズ~スルスルと良く走り、ロングボードではないと楽しめないくらいのコンディションだったにも関わらず、かなり楽しめました。
テール寄りにボリュームがあり、ノーズはかなり細目、全体的な厚さもそれほどないので乗り方にはコツがあるな~と感じました。乗り方がつかめるとすごく乗りやすいので、乗った後に何かやってやろうと気張ると前のレールが食ってしまい引っかかって失速することがありました。リラックスして立ち上がってしまってゆっくり動いていくと非常にスムーズにターンできる感じでした。
いつもロングボードでのんびりサーフィンしている方はそのままのイメージで乗るとスムーズに乗れるような感じです。実際、普段ロングボードしか乗らないウチの奥様が初めて乗ったら、いきなりロングライドを何本も決めて、本人がびっくりしていました。かなり気に入ったようで、翌日に同じモデルの店置きの7’2″を購入したほどですw
先日の台風でも試乗しました。ウェイン・リンチの写真の後に出すのは恥ずかしいのですが・・・w
写真は ride surf + sport の @hempco さん。ありがとうございました。
この後もう少しサイズが上がったので、肩~頭くらいの波も試せたのですが、それくらいになるともうたまらなく良かったです。スムーズなテイクオフ~ただひたすら波のフェイスをいっぱいに使ってのクルージングは、照れくさい表現にはなってしまいますが、”波とダンスする”ってこういうこと~と思えるスペシャルな感覚でした。
フィンは色々試していますが、この日はCAPTAIN FIN JOEL TUDOR 9.125 細目で立っているフィンが相性良さそうです。後はフレックスフィン系でCC TRACKER 8.5 とかでしょうか。
BRINEの在庫は上の7’4″の他に6’10″と7’6″があります。今後の入荷予定やカスタムオーダーの相談はお気軽にお問い合わせください。
1回目に届いた分は比較的薄めのシェイプが多く、体重の軽めの方、女性に向けてシェイプしたのかな~という印象です。女性でミッドレングス乗りたいと思っていた方にはかなりおススメです。
ロングボードを持たないという選択だったら、小波でも走るように8フィート以上のサイズも面白いかもしれません。実際同じタイミングで8’0″が入荷したのですが、かなり良さそうでした。(すぐに売れちゃいました)
このシェイプ乗ってみたい!という方で少し体重がある方は少し長目、もしくはこれをベースに少し厚さを出してオーダーすると面白いボードが出来そうです。BRINEでは次回分で少し厚めもオーダーしようと考えています。
今後も楽しみ過ぎるクリスティーンさんのシェイプするファロウサーフクラフト、ぜひ実物を触りに来て下さい。
YOUTUBE でも紹介しました!!動画でもお楽しみください!