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ミッドレングスを検討中のお客様に最近とても良く聞かれるので、今日はあらためてクリステンソンのミッドレングス代表モデル Flat tracker と C-BUCKET の違いについて書いてみます。

 

写真は左:FLAT TRACKER 、右:C-BUCKET ですが、長さ、幅、厚さは同じです。 7’6″ × 21 1/4 × 2 7/8

christenson c bucket flat tracker ミッドレングス シングルフィン クリステンソン ブライン サーフショップ 東京 brine

サイズは同じながらもアウトラインは大分異なります。
フラットトラッカー(以下FT)は全体的に緩い曲線でつながれラウンドテールで全体的に浮力が分散したアウトライン。
シーバケット(以下CB)は中央〜やや前方にボリュームがあり、ノーズ、テールは絞り込まれRが強い浮力の差が強いアウトライン。

 

ロッカーは。。。
christenson flat taracker クリステンソン surfboard サーフボード ブライン
クリステンソン サーフボード c bucket brine ブライン
ノーズロッカーはほとんど変わりませんが、テールロッカーがややC-bucketの方が少ないです。

 

次にボトムを見てみましょう。
クリステンソン フラットトラッカー ブライン brine
クリステンソン c-bucket brine christenson surf ブライン
これは特徴的に差があります。
上のFTは結構激しいVEEボトム、そしてレールは薄めでストリンガー付近とレールのボリュームの差が大きいです。
下のCBはセンターはシングルコンケーブ~フィンの前辺りはVEE~テールは薄いシングルコンケーブとかなり複雑なボトムをしています。レールは厚めです。
大雑把にいうとFTはコンベックス、CBはコンケーブのボードといえます。実際はveeの中にコンケーブが掘ってあったり、フラットに残しているところがあったりと、どちらもかなり複雑なボトムです。
FTは水捌けがよくて、水がまとわりつかないのでスルスルとよく分からないまま加速するイメージ。
CBはセンターに水がドーンと流れてドーンとスピードが出るイメージです。どちらも”速い”のですが、スピードの感覚が違います。

 

細かいところはぜひ現物を確認してみてください。細かいディテールにフォーカスしてしまうと全体感がわかりにくくなってしまうのでこのくらいにしておきますw 大事なのは全体のバランス感ですので。

 

ということで、

FTは前後(ノーズからテール)にかけては全体的にボリュームをとりつつ、特にストリンガー沿いに浮力があり、レールは薄めなので傾けやすいのでターンがスムーズ。水がまとわりつかないのでスルスルと謎にテイクオフがはやいのも魅力です。小波でもヌメヌメスルスルとよく動くので小波〜オーバーヘッドくらいまで何でもいけるとても優秀なオールラウンドミッドレングス。1本でなるべくどんな波でもやりたい、特に小波を含めて色々な波で使いたいと考えている方にはCBよりもFTが使いやすいかと思います。シングルフィンショートボードとして6前半のサイズで乗るもよし、ど真ん中のミッドレングスとして7前後で乗るもよし、よく動くミニロングボードとして8〜9フィートで乗るも良しとサイズでの選択も楽しいです。最近密かな人気のグライダー CHRIS CRAFT も9’6”以下で作りたいならFTでオーダーしてくれーとクリスも言っています。
自分が乗っていて弱点を感じるのは波のサイズが頭を超えてきて面が固い時のバックサイドのボトムターンの際にテールのボリュームが結構あるので、踏みにくさを感じるところです。レールが跳ね返されてしまう感じなので、無理せず流して乗れば問題なのですが。。これは自分のテクニック的なところが多いので上手い方には気にならないかもしれませんが。。

 

一方、CBはセンターから胸の下にボリュームがあり胸でおさえて乗っかって行く感じはロングボードに近いくらいの安心感があり、上手く波に合わせられるとうねりから楽々テイクオフが可能。ピンテールゆえに波のパワーがあってもしっかりとテールを踏め、レールをセットできるのでサイズのある波で真価を発揮します。ロングボードメインで波乗りしている方のサイズのある日用のボードとして使うのもオススメです。ターンが伸びる傾向なので大きなターンが気持ちよいです。ただボリュームはあるので小波も結構行けます。小波でくるっと回したい時はピボット気味にターンすると良いです。
2〜3種類以上のサーフボードを使い分けてサーフィンしている方にはFTよりもCBがハマるケースが多いです。そして何よりこの完璧なる流線型の造形美が素晴らしいので一生ものとして所有したいと思わせてくれる魅力に溢れたモデルなのが人気の秘密かもしれません。

 

とだらだらと思いつくまま書いてみましたが、文字通り”甲乙つけがたい”名作です。市場には中途半端なミッドレングスが多いですが、クリステンソンのこの2機種はどちらも素晴らしすぎます!どちらも本当にサーフィンが楽しくサーフボードです。
サーフィンを練習中の方にもちょうど良いボリュームで選んでもらえればとても良い出会いになるだろうし、サーフィンを20年も30年もやってきた方が最終的に行き着くボードでもあったりもします。
要するに誰にでも最高のサーフボードになり得る1本だということです!

 

フィンのセッティング、それぞれのモデルの乗り方のポイント(結構違います!)など伝えたいことはたくさんあるので、ぜひ実物を触り、話を聞きにきてください。

 

毎日飽きるほどサーフィン出来る方はともかく、少ない時間でもサーフィンを満喫したい方は、調子の良いサーフボードに乗って下さいね〜

 

こちらのサイトでクリステンソン本人が説明している動画も観られます。
https://www.kiyomo.jp/altanative


 
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